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トップMapAngel Down 少女たちの過去編>『狩人と式神』

前回→AD少女たちの過去編 『狩人とスキマ妖怪』

注意事項

1、これは東方projectの二次創作小説である

2、オリキャラが登場するのである

3、原作設定一部崩壊、キャラ設定一部崩壊しているのである

4、これらの要素のひとつでも嫌なのであるなら、すぐに戦略的撤退をするのである

5、以上のことが大丈夫ならば、スクロールで読んでいってくれ






「イリス・スカーレット」

彼女はレミリアとフランの姉で、スカーレット家歴代最大の魔力を持って生まれた吸血鬼。

「彼女は二人の妹を溺愛していた。特に、フランをね」

「そんな彼女にとって、両親の行為は耐え難い出来事だったんでしょうね」

「だから殺した、と。まぁそりゃ両親は同情するに値しない奴等なんだろうけど、だったらイリスは今どうしてるんだ? 死んだのか?」

「いいえ、彼女は死んではいないわ」

「じゃあどこに?」

「紅魔館よ」

紅魔館の地下奥底に彼女は幽閉されているの。
魔力を練られないように魔力封印の結界を張って。

「実の姉なんだろ? なんでそんなことを……」

「彼女は危険すぎたのよ。貴方の感覚でいうと、今のフランドールみたいな感じね」

情緒不安定というよりは、純粋すぎて周りが見えていないのよ。
彼女は優しすぎたわ。でも彼女の周りの世界にはその優しさは通用しないのよ。
僻み、妬み、怒り、恐れ。ありとあらゆる負の感情が彼女を襲ったわ。
そして、その感情に耐え切れず彼女は心を壊したの。

「成る程。それと同じことがフランにも起きる可能性が高いってことか。イリスのときと同じことを繰り返さないためにオレが呼ばれたわけね」

「そういうこと。理解が早くて助かるわ」

あの時と同じ出来事は繰り返させない。絶対に。
あの時の同じことには――。

――終わりよ、お姉様。いいえ、イリス・スカーレット。

あの二人みたいなことには。

――ガハッ!? な、なんで……?

姉妹で殺し合うような真似には絶対にしない。

「分かった。その仕事、引き受けた」

だから私はやれることは全て行う。あの子のためにも。

「有難う、ゼロ」

「礼はまた今度貰うぜ、スキマ妖怪!」






準備を整え、出発の時刻まで縁側でぼけっとしているオレの視線に入ったのは一人の男。
黒の短髪に、幼さが残る顔つき。
黒色の学生服を着こなすその体つき。
そして、彼の身体から溢れんばかりの闘志が、彼が只者ではないことを物語っていた。

「お前、誰だ?」

「あぁ、自己紹介が遅れました。僕の名前は、八雲博。藍様の忠実なる式神です」

「式神? 橙(ちぇん)だけじゃなかったのか」

「ええ、とはいえ僕もつい最近入ってきたばかりの新入りですが」

「そうか。んで、お前オレになんか用か?」

オレの質問に、彼は満面の笑みを浮かべて答えた。

「ええ、実はひとつ忠告をしておきたいと思いまして」

「忠告?」

「ええ、貴方は確かに強いです。その筋肉のつき方を見れば一目瞭然です」

「そして今でも僕に隙を見せないように、殺気を隠しながら平然と話す。普通の人には出来ませんよ、そんなこと」

「だからこその忠告なのです。貴方には、死んでほしくはないんですよ。紫様もそう望んではおりませんので」

「へぇ……」

ここは素直に関心した。
たった少しの会話だけで、オレが殺気を隠していることを見抜いたことは尊敬に値する。
まさに慧眼だ。
だからこそ、その忠告を聞く価値があるということだ。

「貴方、このままだと間違いなく死にますよ」

「だろうな。美鈴みたいな妖怪に勝てるとも思えんし、時を操るメイドなんて反則性能(チート)だろ。それにオレはヴァンパイアハンターでも、狩ってきたのは吸血鬼もどきだ。純血の吸血鬼相手に勝てる見込みなどまずない」

「だからこそ、これを貴方に渡しておきたいと思いましてね」

彼から手渡されたのは一枚のカード。

「所謂(いわゆる)、スペルカードってやつか」

「ええ、それはクライシストルネードという僕のお気に入りのスペルカードです。周囲の弾幕をかき消す効果を持っています。貴方なら、使いこなせるはずですよ」

「成る程。有難く貰っておくぜ」

「いえいえ、お気になさらずに」

笑顔で見送る博。
正直、男の笑みほど好きになれんが、今日ばかりは我慢してもらおう。

「そろそろ出発する。紫、スキマよろしく」

紫の能力は『境界を操る程度の能力』。
如何なる場所であろうと、その境界を弄ることができる。
簡単に言うなら、他世界を繋げることができたり、物などを移動させたりすることができる。
外の世界で起こっている神隠しもこの人の仕業だったりするという噂もあるほど。

境界が乱れ、異次元の世界が開かれる。

「まぁ死なない程度には、家庭教師やってくるわ」

オレは振り返らずに、そのスキマの中へと歩み入っていった。


           To be continued...

次回→AD少女たちの過去編 『狩人と門番』

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