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トップMapAngel Down 少女たちの過去編>『咲夜の世界』

前回→AD少女たちの過去編 『狩人と瀟洒なメイド』

注意事項

1、これは東方projectの二次創作小説である

2、オリキャラが登場するのである

3、原作設定一部崩壊、キャラ設定一部崩壊しているのである

4、これらの要素のひとつでも嫌なのであるなら、すぐに戦略的撤退をするのである

5、以上のことが大丈夫ならば、スクロールで読んでいってくれ

「おいおい……」

至近距離からのナイフ投げ。
この距離から攻撃の躱すことは不可能。
オレの長年の勘がそう語っていた。

「マジかよ」

故に、その攻撃を防いだとは想像ができなかったのだ。

「レミリア・スカーレット。なんであんたがここに?」

目の前にいるのは、オレのナイフを持っている蒼髪の幼い少女。
ふんわりとしたピンクの帽子に、幼さを強調させるピンク色のドレス。
これが紅魔館当主、レミリア・スカーレットなのだ。

「決まってるじゃない。紅茶のおかわりを貰いにきたのよ」

「紅茶なら、そこのメイドにでも言えばいいじゃないか」

「だからわざわざ言いにきたのよ。全く、使えないメイドね」

「人はそれをツンデレと言うらしいぜ」

「ツンデレ?」

「ああ。確か、好きな人にツンツンしたりするんだっけ?」

「疑問形で返さないでよ。そもそも、貴方誰? 客人?」

「だから疑問形で返すなって。ちなみにオレは客人じゃなくてただのヴァンパイアハンターだ」

「そう。なら私からももてなししないといけないわね」

「いや、いらないぜ。門番にメイド。もうおなかいっぱいだ」

「遠慮しなくてもいいわ。まずは餞別、受け取ってよね」

そして彼女は踊るように優雅に、スペルカードを取り出した。

「――レッドマジック――」

そう詠唱すると、周囲に紅い世界が広がった。
血のように紅いそれはぎょろりとオレを見つめていた。

「おいおい、たかだか人間に対してスペルカードってどうよ」

「ふふふ。私、人間だろうが妖怪だろうが手加減する趣味はないの」

愉悦に顔を歪ませるそれは本物の吸血鬼。
今までオレが殺してきた奴等とは全く次元が違う奴なのだと理解した。

「くっそがァッ!」

条件反射でデザートイーグルを構えて引き金を引く。
その一連の動作に無駄はなかったと自負している。
だからこそ。

「期待外れだわ」

まさか44マグナム弾を素手で受け止められるとは思ってもいなかったのだ。

「貴方、遅すぎるのよ」

再びデザートイーグルの引き金を引く。
二、三発と連続して弾丸を放つ。

――三時の方向、胸。四時の方向、目。六時の方向、足。

その予想通りの軌道で弾丸が踊る。
だけど、当たらない。
速すぎるのだ、彼女が。
彼女のワルツに合わせることができない。

「もう終わり?」

身体を翻す彼女から放たれたのは、紅の杭。
喰らいつき、串刺しのように嬲り殺そうとする野獣。
寸前のところでそれを躱し、次の攻撃へと繋げる。

「終わるのは、お前だァッ!」

どんなに速くとも、どんなに強くても隙はある。
感情を持った怪物(ひと)として生きていくからには、隙はできる。
彼女の隙は、彼女の大切なもの。
そう、十六夜咲夜だ。

――こんなことはフェアじゃねぇけどさ。

「オレが生きるための最良の選択肢なんだ。悪く思うなよ?」

咲夜に向かって引き金をひく。
だが、銃口の先にはすでに彼女はいなかった。

「なにッ!?」

すぐさま上空を見上げる。
そこにいたのは、銀色のメイド。
投げナイフを構え、今にも投げようとする狩人が。

「もてなしはここまでです。お客人ッ!」

メイドが放ったナイフのうち、数本が身体を掠る。
だが急所を狙ったナイフは全て銃弾で破壊した。
そして銃口が咲夜を捉える。

「喰らえッ!」

「させないわッ!」

そこに入ってくるレミリア。
すでに銃口は彼女を捉えている。
今更何をされたってレミリアに妨害されることはない。
だがこの時のオレは不覚にも忘れていたのだ。
咲夜は時を操るメイドなのだということを。




「ありがとうございます。お嬢様」

このスペルカードを出すには多少の時間が掛かる。
その刹那を自分の主に稼いでもらった。十分すぎるくらいに。

「次は私の番です。お客人」

「――咲夜の世界――」

これは時間の流れを完全に止めてしまうスペルカード。
何者にも抗えない世界を創り出す。
故に切り札なのである。
同じ種類のスペルカードで、幻世『ザ・ワールド』と違うのは、この世界でも攻撃ができるということである。
まぁその代償として、スペルカードを出すために多少の準備時間が必要なのだが。

「安らかに眠ってください。お客人」

全てが時を刻むのを止めた世界で、私はゆっくりと彼に近づく。
そして彼の腹に全力で拳を叩き込む。

「お嬢様には殺すなと言われておりますので、これで許してあげましょう」

この世界が再び時を刻み始めるときには、彼の意識は奈落の底にまで落ちていることだろう。
そう考えながら、私は再び世界を動かし始めた。


             To be continued...


次回→AD少女たちの過去編 『狩人と紅の吸血鬼』
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