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トップMapAngel Down 狂乱する少女編>『神々の実力』

前回→AD狂乱する少女編 第8話『招かれざる客』

注意事項

1、これは東方projectの二次創作小説である

2、オリキャラが登場するのである

3、原作設定一部崩壊、キャラ設定一部崩壊しているのである

4、これらの要素のひとつでも嫌なのであるなら、すぐに戦略的撤退をするのである

5、以上のことが大丈夫ならば、スクロールで読んでいってくれ









イリスは目の前の二人の少女と対峙していた。
一人は、背中には蛇を表したしめ縄がしてあるのが特徴の、青髪の少女であった。
もう一人は、金髪に幼女体型をしたのが特徴の少女であった。

イリスはすぐに二人の分析に取り掛かった。

検索。

ゼロの脳内より、目の前の存在の正体を検索。

検索結果。

青髪は、八坂神奈子だと判明。
山の神で、守矢神社に祀られている。
乾を創造する程度の能力をもつ。
実力は未知数。

金髪は、洩矢諏訪子だと判明。
土着神で、守矢神社の真の神。
坤を創造する程度の能力をもつ。
実力は未知数だが、神奈子>諏訪子。

以上、検索終了。

瞬きひとつという短い時間の中で脳内の情報を取り出し、照合を終わらせる。
そして彼女がそのデータの中で、気になった単語がひとつ。

神。

彼女の中で、不快な気持ちがどんどん積もっていくのを感じた。
彼女は神が嫌いだった。その単語さえ粉々に壊してしまいたいほど。
何故なら、フランを襲った残酷な運命を創ったのは神だからである。

神は、この世界を創った。
神は、命を創り、育ませた。
神は、皆を平等にするはずである。

じゃあ……なんで、フランはあんな運命に……。
その疑問に答える者などいない。
だから、神などいない。
神の存在など信じたくないのだ。

神がいるのなら、私たち三姉妹ももっと幸せになれるはずなのだ。
神がいないのだから、運命に翻弄されるのである。

「ふふ……」

イリスは微かに笑った。
それを見て、神奈子が口を曲げる。

「何がおかしいのよ?」

「ふふ……貴女たち、神なのね?」

「ええ。そうよ」

その言葉を聞いた瞬間、彼女は狂ったかのように笑った。

「ふふ、嘘ついちゃ駄目よ。神様なんているわけないじゃない。神様なんて……ただの偶像と同じよ……」

「神様は、皆を平等に幸せにするためにいるんでしょ!! じゃあ、なんであの子の……、フランの運命を見殺しにしたのっ!!」

二人は何も言い返すことができなかった。
二人とも分かっていたのだ。
いかに神の力が強くても、結局皆を幸せにすることも、
助けることもできないのだということを……。
そして目の前にいる侵入者も、その犠牲の被害者だということも。

だが、ある三人は犠牲を生まずに皆を幸せにする力をもつ。
神の中でも最も強力な魔力をもつ運命の三女神。
その名の通り、三姉妹の神である。

長女はクロト。
誰から見ても、心が読めない、信用できない性格で、常に刺激を求めている神。
時々、予想もしないようなことをやらかす危険な神。

次女はラケシス。
冷静沈着で、クロトの命令には絶対服従状態。クロトの操り人形であり、クロトの右腕。
無口で感情がほとんど存在しないため、話し合いさえできない。

三女はアトロポス。
活発な性格で、喜怒哀楽が激しい。どちらかというと、情緒不安定ともとれる。
魔力自体は、三姉妹の中で、一番劣っている。

運命の三女神は、神王でさえたどり着くことができなかった領域、運命を操る力を会得している。
レミリア・スカーレットも運命を操る程度の能力を持っているが、
彼女の能力とは次元が違うほどのレベルである。
レミリアが世界の崩壊や、全生物の死の運命を操ることはできないが、
彼女たち三姉妹はそれを操ることができるのだ。
そこが、神と吸血鬼の違いなのだ。
彼女たちであれば、フランドールの運命を変えることも可能である。
だが、彼女たちは基本的に気まぐれ。
むしろ、悪い方向に運命を操るような神なのだ。

そんな神には頼れない。
二人の想いは一緒だった。

目の前の少女の目的が、フランドールの運命の改変だというのなら、
まず彼女を止めて、運命の三女神に頼みに行くしか方法がなかった。
もちろん、今の彼女では言葉で止めるのは不可能に近い。
何の関係もない小悪魔に致命傷を与えるほど、彼女は暴走していたからだ。

今の彼女を止める唯一の方法、それは力づくであった。
力で彼女を止めるしか、今の二人には思いつかなかった。
だが、力で彼女を止める。最も簡単な方法だった。
相手は神ではない。ただの吸血鬼なのだから。

「とりあえず、あんたをここで止める。これ以上は好き勝手させないよ!」

「できるかしら? 偶像如きに」

「できるさ。行くよ、諏訪子!」

「うん!」

まずは諏訪子による攻撃。
鉄の輪を空に投擲(とうてき)する。
鉄の輪はクルクルと回転し出すと、そのままの勢いで彼女に向かっていった。
勿論、これはあくまで様子見の攻撃。
故に彼女も――。

「遅いわね」

避けることを選択するのだ。
彼女だって馬鹿ではない。
神を自負する者が出した攻撃を容易に弾くなどという愚かな行動には出ないのだ。
勿論、諏訪子にだってそれは読めていた。
故に速度を強めながら戻ってくる鉄の輪を避けることができない。
彼女は二人の神の様子を窺っている。
つまり、二人の行動に集中せざるおえないのだ。
だからこそ、背後から迫る攻撃に気づくことができない。
そして背後からの攻撃を悟られないように、神奈子が前に出る。

「行くぞ、吸血鬼ッ!」

背中の御柱による突進攻撃。
前方、そして空中から御柱が唸りを上げて襲い掛かる。
当然彼女は反撃をしようとする。
故に――。

「なっ!?」

背後に迫る鉄の輪に反応することができなかったのだ。
鋭く光る鉄の刃がイリスの身体を抉った。

「ぐは……っ!」

喀血(かっけつ)するイリス。
それを待っていたかのように御柱で間合いを縮める神奈子。

「貰ったッ!」

御柱による突進攻撃。
あの巨大な御柱に吹き飛ばされたら、跡形も残らないだろう。
それを知ってか知らずか、寸前のところで避けるイリス。
だが避けたところに迫り来るのは――。

「甘いよッ!」

諏訪子が放った三本の鉄の輪だった。
躱す隙さえ与えない二人の連携攻撃。
勿論、イリスは成す術もないまま直撃を食らうはずもない。
そのことを二人の神も読めていた。

――禁忌

「――レーヴァテイン――」

三本の鉄の輪を吹き飛ばす獄炎の剣。
蒼く燃え盛るその剣は、レーヴァテイン。
全てを焦がし破壊する、災いの杖だった。

「やるじゃない、危うく死んじゃうところだったわ」

「その割には随分と余裕そうだけど」

「気のせいじゃない? それとも――」

剣を構え、狂獣のような鋭い眼差しで睨むイリス。

「貴女の目が悪いのかしらッ!?」

諏訪子に飛び掛るかのように迫るイリス。
それを神奈子の御柱が阻止する。

「させないよッ!」

「鬱陶しいわね、邪魔しないでよ」

「邪魔しなきゃ喧嘩の意味がないじゃない」

「まずその認識を改めなさい。これは喧嘩ではないわ」

「殺し合いよ」

二人の神と一人の吸血鬼の闘いはまだ始まったばかり。
ここで朽ち果てるのはどちらなのか、それは神のみぞ知ることになるだろう。


満身創痍リスト:

パチュリー・ノーレッジ
十六夜咲夜
レミリア・スカーレット
犬走椛
射命丸文
小悪魔


                   To be continued...


次回→AD狂乱する少女編 第10話『欠片』
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