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トップMapAngel Down 狂乱する少女編>『約束』

注意事項

1、これは東方projectの二次創作小説である

2、オリキャラが登場するのである

3、原作設定一部崩壊、キャラ設定一部崩壊しているのである

4、これらの要素のひとつでも嫌なのであるなら、すぐに戦略的撤退をするのである

5、以上のことが大丈夫ならば、スクロールで読んでいってくれ



「だから来いよラケシス。僕はまだ闘える」

「僕が、君を殺すから」

その少年の眼には、燃え盛るような熱い闘志が宿っていた。

――何かを仕掛けてくる。

そう直感したときには、すでに手遅れだったのかもしれない。
今から思えば、私は少年に手を抜きすぎた。
そのツケが回ってきたのかもしれない。

――壊符

「――ブレイジングバスター――」

彼の周囲に八つの魔方陣が展開され、その中から黄金の煌きを輝きださせた。
中から出てきたモノは、黄金色の尖ったような物体であった。

「なんだそれは?」

「喰らってみれば一目瞭然さっ!」

彼がその言葉を口にした途端、八つの黄金色の物体が高速で動き出した。
カクカクと方向を変えつつ飛び回りながら、周囲に展開する黄金色の物体。
その一つが、攻撃を仕掛け始めた。

――撃ち落とすッ!

そう、撃ち落す。それが一番の良策だった。
突進するその物体を斬りおとすのは容易である。
だが――。

「なっ!?」

黄金色の物体の先端から出たのは、三つに分かれた桃色のレーザーであった。

「くっ!?」

反射的に後方へとステップし、それを躱す。
だがまだ七つの攻撃が残っている。

――放たれる前に、落とすッ!

鬼切を構え、接近する。
一撃で決めなければ、此方が殺られる。

鬼切というのは、私の日本刀のことを示す。
平安時代に源 満仲(みなもとの みつなか)が作らせたとされる髭切(ひげきり)と同じものである。
彼が残したとされる刀を私が拾ったのがこの刀との出会いだったりする。
これでも妖刀の一種、その切れ味は――。

――まずは一つ。

黄金の塊を一刀両断。
続いて迫り来る二つの塊を斬りおとす。

――二つ目、三つ目、四つ目。

横に切り払い、同じく一撃で仕留める。
まだ後四つある。気を抜いてなんかいられない。

「無駄だ」

――五つ目。

斜めに切り払い、塊を一撃で叩き落す。
彼の顔が強張っているが、気のせいだろう。

――六つ目。

レーザーを撃たれる前に撃破。
残りは、二つ。

「させるかよッ!」

彼が突然気でも狂ったかのように猛進してきた。
真正面からは勝ち目がないと知っての愚行か。残念だ。

「ならばここで斬り捨てよう」

刀を構え、彼を待ち構える。
その時、黄金色の塊が目の前に現れた。

「しまっ――」

至近距離からのレーザー光線。
当然躱す暇などなく、直撃した。

「がっ――!」

レーザーによる熱攻撃。
胸と腕を貫通し、傷口が熱を出していた。
肉が溶ける激痛と恐怖。その二つを同時に味わった。

「くっ……貴様ッ!」

「隙だらけなんだよォ!」

彼が右腕を振り上げる。
この距離じゃ、回避が間に合わない。

「八雲流――雷鋼拳」

あれは、雷を宿した空手チョップ。
喰らえば――。

「んぐッ!」

ゴキッと右腕が圧し折れる音が耳に届く。
刀はもう使えない。右腕が折れてしまったからだ。
そのまま彼に蹴り飛ばされ、地面に叩きつけられる。
むせ返しそうな土の苦い味を堪能した後、右腕を犠牲にして立ち上がる。

「少し油断してしまった」

そのまま迫り来る二つの黄金の塊を左腕で叩き割る。
黄金の塊は宙に舞いながら、爆散した。

「我も手を抜きすぎた。それは謝罪しよう」

「だが汝がここまで我に深手を負わすとは思ってもいなかった。

「その代わりとして、汝にはこの詩を贈ろう」

八雲博が一気に距離を詰めようとする。
だが遅い。そこはすでに、私の射程範囲だ。

「――前一騰蛇火神家在巳主驚恐怖畏凶将――」

「――前二朱雀火神家在午主口舌懸官凶将――」

「――前三六合木神家在卯主陰私和合吉将――」

「――前四勾陳土神家在辰主戦闘諍訟凶将――」

「――前五青竜木神家在寅主銭財慶賀吉将――」

「――天一貴人上神家在丑主福徳之神吉将大无成――」

「――後一天后水神家在亥主後宮婦女吉将――」

「――後二大陰金神家在酉主弊匿隠蔵吉将――」

「――後三玄武水神家在子主亡遺盗賊凶将――」

「――後四大裳土神家在未主冠帯衣服吉将――」

「――後五白虎金神家在申主疾病喪凶将――」

「――後六天空土神家在戌主欺殆不信凶将――」

――創造

「――六壬神課・天空――」

これは、空間を歪ませる私の呪符(スペルカード)。
空間を歪ませ、どんな距離からでも相手を攻撃することが可能な技。
百発百中のこの攻撃を躱すことなど、どんな兵(ツワモノ)でも不可能。
それが、このスペルカードだ。

八雲博と我。お互いの周囲にある空間を歪ませ、距離という無意味な境界をかき消す。
これでこの空間全てが、私の間合い。
何者にも避けることが許されない我だけの世界。
その歪んだ空間の中に、ゆっくりと手を挿入する。
彼は気づいていないだろう。彼の背中に向けて私の手が忍び寄っていることに。
そして彼は――。




「ん……ぐふッ!?」

胸に違和感を感じた瞬間、口から溢れんばかりの血を吐き出した。
そして目線を下に向けると、そこには――。

「な、なんだこれはっ!?」

胸に文字通り手が貫いていた。
それもか弱そうな女性の白い手が。
ラケシスの姿を見ると、彼女の左手が消えていた。
腕の部分が日本刀にでも斬られたかのような綺麗に生々しく。
彼女が手を動かすかのような仕草をすると、それに連動して胸を貫いている手が動き始めた。

「ぐっ、ぐわわああああぁぁぁッ――!」

手がゆっくりと心臓を鷲掴みにしようとにじり寄る。
その度に、肉を引きちぎるかのような耐え難い苦痛が僕を襲う。
あまりの激痛に地面に膝をついてしまうほどだ。
そんな僕にお構いなしとばかりに、心臓を鷲掴みしようとするラケシスの手。

――このままでは終われないッ!

もうじき僕は死ぬだろう。
そう悟った時、僕の意志に関係なく体が勝手に動き始めた。

――破流、君もそう思うのかい? なら、僕たちは一緒だ。

破流も僕と同じ考えを持つ。
それだけで、虫の息と化した僕の肉体に再び火が灯った。

――藍様との約束は果たせないけど、せめてこいつだけでもっ!

ありったけの力を振り絞り、ラケシスの元へ駆け寄る。
そして渾身の力であいつに殴りかかる。
躱されるなど、誰しも予想できたことだ。
当然のように避けられ、逆に腹に蹴りを入れられる。
それでも、僕は抗う。
全ては、藍様との約束のために。

「ウオオオオォォォ――ッ!」

渾身の力を込め、再びラケシスに殴りかかる。
まさか反撃をされるとは思ってなかったらしく、面白いように彼女の頬が凹んだ。
それと同時に、僕の心臓が彼女の手によって握りつぶされたことを直感で感じた。
薄れゆく意識の中、僕は苦痛に悶える彼女の表情(かお)を見て――。

――ざまぁないな。

藍様との約束を果たせなかったことは、式神として失格だ。
だけど、彼女の苦痛のような表情を見れて、少しは鬱憤を晴らせたことに満足していた。
勿論、僕が負けたことには偽りも無い事実だ。
だけど、それでも一矢報いることができてこれほど気持ちのいいことはない。
例え、これから死ぬとしても、だ。
次の瞬間、僕の儚い命の灯火が揉み消されようとしても、僕はこの事実にただただ満足感を味わっていた。


満身創痍リスト:

パチュリー・ノーレッジ
十六夜咲夜
レミリア・スカーレット
犬走椛
射命丸文
小悪魔
サリエル
エリス
ユキ
マイ
夢子
八雲博


                   To be continued...
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